いやぁ、遊びほうけて、いつの間にか寝てました。
夜中にふと目が覚めたので、更新作業。
今回の更新です。
Gift-いただきもの- (携帯では『Gotten Thing』のページです)
【剥奪。】(イラスト)/如月リツカさま
を更新しましたv
「6776キリ番」として頂戴しましたお品ですv
泣いてすがりつくリュウちゃんが可愛くて、思わずうっとりと拝見させていただきましたv
そして、羽を散らすナルが暗くて切ないまなざしで。どんなドラマがあってこのシーンになったのかと妄想。
ので、毎度のことながら妄想SS(もはやSSと呼べる長さでもない)を書いちゃいました。暗い話おっけーな方はどうぞ読んでいただければ嬉しいですv
毎回素敵イラストを堪能させていただいて、毎回妄想を刺激されて。どうしましょう、ナルナルもいいなぁとドキドキしております。
リツカさま、このたびは本当にありがとうございました! どうぞこれからもよろしくお願いいたします~~v
今回は久々にチョット痛い話が書けて楽しかったですv いただきものの素敵なイラストでしたので、あんまり生々しく書くことができなかったのですが、いやもう、素敵イラストに刺激された妄想って、どうしてこんなに暴走しちゃうんでしょうね。
一応表現は抑えたつもりなのですが、もうちょっと痛くて壊れかけの切ないのが書いてみたいですっv
機会があれば、この痛いナルナルねたのお話、もっと違う形で書いてみたいです。んーっとたとえば連載とか。
…痛いのおっけーな方いらっしゃいますかね。個人的にはラストが幸せであれば私はおっけーなのですが。
素敵イラストさまのおかげで、ナルナル好きになっちゃいそうですv
いいですよね、リュウ←ナル←ゴド(ミツ)とかいう三角関係。
おっし、今のうちに書いてストックしておこうvそうしようvv
いつもパチパチありがとうございます。それから、ブログコメントありがとうございますv
本当に嬉しいですv いつも本当にありがとうございますvvv
…すみません、眠くなっちゃったので、拍手れすは今夜させていただきますね~。
↓ここからはコメントお返事です。
私信>>斎さま。
携帯電話、壊れちゃったんですか?仮携帯って古いし操作が面倒ですよね。そんな中、お越し下さいましてありがとうございましたv
脳内メーカー、私もやってました(笑)。今は、『脳内相性メーカー』ってのもあるんですよね。
ゴドーさんとなるほどくんでやってみたら大笑い。ゴドーさんは『欲』と『愛』と『H』で、なるほどくんは『H』と『虜』でした。いやぁ、当たってますよねvv
先日は素敵なリクエスト、ありがとうございました! 仕上がったのがアレで申し訳ないです。
また機会がございましたら、どうぞ懲りずにリクエストしてやって下さいませね。精一杯、頑張らせていただきますので♪
B'z好きですので、ご紹介いただいた曲も大好きでして、とっても嬉しかったですv
と、いうことで、↓はご紹介の曲に合わせての妄想でございます。楽しんでいただけましたら幸いですv
いつも本当にありがとうございますv どうぞこれからもよろしくお願いいたしますv
涙をこらえて非常階段の重いドアを開くと、そこに誰かの背中があって私はびくりと身体を震わせた。
「あれ、千尋さん?」
驚いた表情の成歩堂さんに、私も驚いた表情を返す。
今はまだ夕方だ。こんな時間にこんな場所に先客がいるなんて思わなかった。
「どうしたんですか」
少し広い非常階段の踊り場。大きな窓の外には赤い夕日。
光を背中に首をかしげる成歩堂さんが綺麗で、思わず胸の痛みを忘れて目を細めてしまった。
「ウサギさんの目、しちゃってますよ?」
成歩堂さんは淡く笑うと、階段に腰を下ろした。隣にハンカチをしいて、ポンと叩いて座ることをうながす。
涙目の私に何も聞こうとしない優しさが嬉しくて、私は成歩堂さんの横に膝をかかえて座り込んだ。
「夕焼け色が、すごいですね」
私に舞い込んだ依頼。優しいおじいさんの、遺言書作成のお手伝い。遺産の大部分を施設に寄付すると言って、死んだあとの善行ですよと照れたように笑ったおじいさんが可愛らしくて。
「雲まで真っ赤ですよ」
でもその作成途中で亡くなって、相続人に作りかけの遺言書のことを伝えたら。汚い醜い言葉であしざまにおじいさんをののしられた。
「実はいつもこの時間、守衛の仕事サボッて見ちゃってるんです」
あんなにいいおじいさんだったのに。私にいつも穏やかに微笑んでくれる、素敵なおじいさんだったのに。
(悔しくて、なのに、一言も言えなかった)
私は弁護士でしかなくて、身内でも何でもないから。言葉をのみこんで、事実を淡々と口にするしかなくって。
「なるほどさん、は、あの、さびしくないですか?」
なぜだか一瞬、おじいさんと成歩堂さんが重なる。死ぬための準備をしていたおじいさん。守衛室に物を増やそうとしない成歩堂さん。二人とも、どこかに消えてしまいそうな、はかなさを漂わせていて。
いきなりの問いかけに、成歩堂さんは意味を問い返しもせず、かすれた低い声で静かに言葉を返した。
「さびしいですよ、もちろん。僕は身勝手な人間ですから、自分からこうなることを望んだのに欲張りなことを考えちゃうんです。たとえば……もう会えないと覚悟したはずのあの人に、また巡り逢いたいだとか」
成歩堂さんの声がかすかに震えているような気がして、私はとっさに顔を上げてしまった。でも、そこにあったのは泣き顔なんかじゃなくて、夕日を受けてふわと笑ういつもの表情で。
「でもね、胸を焦がすこの痛みがとても幸せなんです。あの人に会わなければ、愛さなければ、知らなかった痛みですから。だから、さびしくても、一人でも、大丈夫なんです」
浮かぶ成歩堂さんの笑顔に、私は目を奪われる。
(なんて強いんだろう、なるほどさんは)
あきらめるのでもなく、後悔するのでもなく、ただ真っ直ぐに真実を受け止めて。
たくさんのことを乗り越えて月日を重ねてきたからこそ磨かれた、成歩堂さんだけの、魂の色。
(このヒトはきっと、どんな運命でも耐えて、そして変えていけるんだろう)
死を見つめるしかない綾里の人間には決してできないこと。
成歩堂さんの胸にある魂の花は、この夕日よりも鮮やかな枯れない情熱の色をしている。
「なるほどさん、ありがとう」
どういたしまして、と言いながら成歩堂さんは立ち上がり、んーっと両手を上に上げて大きく伸び上がる。
身体をほぐして気持ちよさそうに笑うと、パタンパタンと音を立てて階段を下りていく。
「あぁ、それに、ね。……『ピンチの時こそふてぶてしく笑うもの』ですよ、千尋さん」
いたずらっぽくウインクする笑みに、ちょっとだけときめきながら私は微笑んだ。
「そうね、その通りだわ。なるほどくん」
ひらひらと振る手を最後に、成歩堂さんは姿を消した。
「私も……もう戻ろうかしら」
目元に残ったままの涙を拭い取って、重い腰を持ち上げる。
汚れないようにと敷いてくれたハンカチを拾って、綺麗に折りたたんでスーツのポケットにしまう。
「成歩堂、さん。センパイと、同じこと、言ったなぁ」
ピンチの時こそ。なんていい言葉なんだろう。
弱いからこそ強く。窮地にあっても活路を求めて。
「ふてぶてしく笑え、か」
窓の外を見上げる。赤い、情熱の色。全てを真紅に染める夕日。
(私はあの人たちのように強くなんてなれないけど)
でも強いフリは出来るから。この鮮やかな色の中、立つことくらいは出来るから。
「うん、大丈夫」
私は綺麗な空の赤を目に焼きつけて、にっこりと笑った。
***
ニットさん視点を書くつもりだったのですが、いきなり千尋さんが降臨してこんなお話に…。
お目汚し申し訳ないです。一時間頑張ったわりにしょぼい内容ですみませんでした。
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