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逆転裁判。
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朝から喉がイガイガして、今日は一日ベッドでお休みでした。
日曜日なのに、何もしていない…!
ひとまず携帯よりカキコ。
つか、昼間寝てたから妙にギンギン。
やばい今日眠れない。
咳き込むと家族が心配しちゃうのでお腹に力を入れて咳を我慢していたのですが、そのせいで腹筋まで痛くなってきました。
これ、風邪かしら。喉だけで熱とかないんですけど、身体が重い。来週は法事があるのに、有給取ってあるのに、なぜこのタイミングで風邪ひいちゃうかなぁ!(怒)

日記だけの更新じゃアレなので、携帯に転送してあった書きかけのネタをふたつばかり公開。多分、続きはもう書けないと思います(書けたらいつか書こう)。




いち。以前のキリリクの出だし部分(の候補の一つだったようだ)。雨。ノンナル。エッチ。

「ヒマワリってのは、お前に似合うかもな」
 遊園地からの帰り道。呑田さんはそう言って軽く笑った。でも、僕は笑い返すことすら出来なくて、足元に長く続く二つの影を見つめ続けた。
(呑田さん、あの子と付き合うのかな……)
 今日は、呑田さんとちぃちゃんと僕の三人で遊園地に行く予定になっていた。でも、当日の今日、呑田さんの隣には見覚えのない女の子がいて。
 彼女は呑田さんの押しかけ恋人なのだと笑っていた。そして、呑田さんもそれを否定することはなく、女の子がその腕に手を絡めるのを好きにさせて。
「オイ、どうしたって言うんだよ、龍一」
 乱暴に腕を取られ、僕たちは道端で足を止めた。生返事しかしない僕に苛立った様子の呑田さんは、険しい表情で間近から僕を見下ろして。
「……まつげ、長い」
 夕日が横合いから呑田さんの顔を照らして、はっきりとした陰影を作り出す。長いまつげの、長い影を見て、その整った顔立ちに心臓が跳ねた。
 こんな顔をしていたのだという驚きと、疑問。どうしてちぃちゃんはこんなに素敵な人と別れて、僕と付き合うことにしたんだろう。
(でも、そのおかげで僕は、呑田さんと知り合うことができた)
 一つ上の先輩。知り合ったのは、僕の恋人ちぃちゃんが、昔付き合っていた人だと紹介してくれたからだ。大学が同じでも学部が違えば知り合う機会なんてない。たからその人と知り合って言葉を交わせる距離にいることは奇跡のようなもので。だから僕は、その奇跡をもたらしてくれたちぃちゃんに運命を感じてしまうのだ。
「大丈夫か、アンタ。そういや遊園地でも様子がおかしかったが、この暑さでイカれちゃったのかよ」
 ぐっとその顔が近づいてきて、僕は唇をかみ締めた。
「お、おい? どうしたんだ、龍一」
 涙が出る。理由もなく、ぼろぼろと目から涙がしたたって、僕は身体の両側で手のひらを握り締める。
 こわばった肩にパラパラと雨が降る感触がして、にじんだ視界の中、呑田さんがチッと舌打ちして空を見上げた。
「くそ、にわか雨かよ。龍一、オレのアパートに来い」
 手を引かれて走り出し、それでも涙を止めることは出来なくて、僕は泣きながら呑田さんの後ろに続いた。



に。箱庭。多重人格。心の中。素敵イラストよりイメージ。

「優しい曲だね」
 チェシャ猫のようにピアノの上に寝そべったリュウはうっとりと瞳を閉じた。
「トロイメライって言うんだよ」
 ピアノに歌わせながら、僕は微笑む。『トロイメライ』には夢みごこちという意味があるのだけれど、その通りにまどろむリュウがとても愛らしかったからだ。
「次の曲、リクエストしてもいいかな」
 ドアをようやく封じ終えたナルが顔だけ振り向いてニコリと笑う。弁護士の頃に培われた笑みは喰えない男のソレで、僕は小さく肩をすくめてどうぞと答えた。
「ジムノペディ第一番。……〝僕ら〟にぴったりでしょ、ニットさん」
 戦没した勇士を痛む踊りから取られたタイトルの曲。変わり者、革新者と言われたサティの生み出した曲。
(確かに似合いの曲だね)
 リュウのためだけに生まれた僕らにはふさわしい。揺れては淡く消える存在は、この空間の中で作られたお人形にぴったりだ。
 出入りのドアを縛る鎖に錠をかけて満足そうに目を細めると、ナルはひょいと飛んでドアの上に腰を下ろした。
「あー、ナルちゃんばっかり高いところズルいよ」
 リュウが無垢な笑顔のままでナルを見上げる。その横顔が幸せ一色で染められているのを確認して、僕はほっと息を吐いた。
 僕とナルは、リュウのためだけに生まれた。心の奥底に閉じこもるリュウのために、リュウの望むまま外の世界を生きるために。
 それが真実、リュウのためになるかは愚問だ。僕らはリュウの望むことだけを遂行する。
(そういえば、天使って神のためにどんな命令も遂行するんだよな)
 神の使い手ではなく、神の命じるがままに剣をかかげるしもべ。
 僕らの『神』はリュウただ一人。その望みのままに、僕らは生きて――死ぬ。



一度書いた文章は忘れます。なので、携帯の中から発見してちょっと驚きました。←本気で忘れてた様子。
勢いで書いたお話はある意味文章によどみがなくてあまり違和感を感じない(私だけ?)。
なので当方の書くお話は勢いで突き進むようこころがけているんですけど、ひとさまの書かれるきちんと計算されたお話や、伏線を見事にうまく回収してらっしゃるのを拝見すると、自分の文章が恥ずかしくてへこみます。
精進あるのみとは思うのですが、多分無理だろうな、私。

いつも拍手ありがとうございます。
メールレスはまた明日、改めてさせていただきますね。
Kさま、サイト開設おめでとうございますvv

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